入金時に売上計上していませんか?ちゃんと経費計上していますか?ブロガー向け確定申告の留意事項
ブログを書いて生計を立てている、副業でブログを書いているといった、ブログで稼いでいる人は確定申告しなければいけません。
そんなブロガーさんたちの確定申告のための留意事項をお伝えします。
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売上の計上額と計上時期
確定申告といえばどれだけ経費を入れられるか?と考えてしまいがちですが、売上の考え方が非常に重要です。
経費ももちろんですが、売上を適切に計上しておかなければ税務署の指摘を受けることになります。
売上の計上額と計上時期をおさえておけばその心配はありません!
売上については、売上金が入金された時に、入金額を計上している人が多いかもしれません。
ですがそれは誤りです。
入金のタイミングではなく、発生(確定)したタイミングで計上しなければいけません。
アドセンスやアフィリエイトであれば、○円以上で報酬支払いとなっており、一定額を超えるまでは支払いはされません。
ですが、毎月報酬は積み上がっていっており、支払い基準に満たないだけで売上自体は発生しているのです。
したがって、売上は支払いの有無にかかわらず、毎月の発生した金額を発生した月に計上するようにしましょう。
経費になるもの
ブロガーさんの確定申告において、一般的に経費になるものは以下のようなものがあります。
PC代
基本的にPCを使用してブログを書くと思いますので、PCは経費になります。
ただし、金額次第では固定資産として計上して、減価償却費という形で経費化していくことになりますので、その点は留意が必要です。
1年以上使用可能で、10万円以上のものが固定資産になるので、PCは固定資産に該当するケースが多いです。
金額基準では10万円以上20万円未満、20万円以上30万円未満で減価償却費の計上額を調整することができることもあるので、PC購入の際の一つの目安としても良いかもしれません。
サーバ使用料・ドメイン使用料・有料テーマの購入費用
WordPress等の有料ブログ運営に必要な使用料は経費になります。
年払いや数年払いしている場合は、厳密には前払費用としてその年の経費から差し引いて、翌年以降の対応する期間の経費とすべきですが、定期的に更新料を支払うでしょうし、金額も僅少ですので、一括で経費としてしまっても問題はないでしょう。
また、有料テーマを購入している場合は、その費用も経費になります。
ネット代・光熱費・家賃
ネット環境は必須ですので、ネット代は経費になります。
事務所を借りているのであれば、その事務所の家賃や水道光熱費も当然経費になります。
ブログを書くための事務所を借りているという人は少数だと思いますが、自宅の一部を作業スペースとして使用している人は多いと思います。
そういった人であれば、家賃や光熱費の一部を経費とすることができます。
稼働時間や作業スペースの面積等に応じて按分計算をして、対応する経費を計上しましょう。
書籍代・セミナー受講料・コンサルタント料
ブログ運営や執筆のために、参考とする書籍を買うことがあるでしょう。
そのような書籍の購入費用も経費になります。
セミナーの受講料や、コンサルタント料についても同様です。
アフィリエイトのための物やサービスの購入費用
アフィリエイトブログを運営している人であれば、実際に自身が商品を利用して情報発信しています。
自身がアフィリエイトブログを書くために物を購入した費用はもちろん、例えば英会話や脱毛といったサービスの購入費用についても経費になります。
カフェ等の作業スペースの利用料
自宅や事務所ではなく、カフェ等を利用してブログを執筆している人も多いでしょう。
その場合はカフェ等の作業スペースの利用料(ドリンク代等)も経費とすることができます。
ただし、闇雲にコーヒー代等を全て経費とすることができるわけではなく、あくまでブログを書くための場合のみです。
といっても、税務署もブログを書くため以外の利用であることを指摘することは難しいと思いますし金額も小さいので、過度に頻度が多くなければそこまで神経質になる必要はないでしょう。
謝礼や贈答品・飲食費用等の交際費
ブログを書くために他人に話を聞いて謝礼を渡すことがあるかもしれません。
その場合の謝礼についても経費になるでしょう。
また、手土産を渡したり、会食することもあります。
そのような費用についても交際費として経費とすることができます。
ただし、税務署からの指摘に備えて渡した相手や会食の相手についてメモを取っておくことは必要です。
家族や友人と食事に行った場合の飲食費は交際費といえませんので、プライベートのものかブログ業のためのものかをハッキリとさせておくためです。
正しく確定申告して税務署に備えよう
本当に知らなかったとしても、税務署から指摘されて「知らなかった」では済まされません。
始めたばかりの頃はあまり稼げないので確定申告も必要ないと思っている人もいるかもしれません。
稼げるようになってからちゃんとやるのではなく、今のうちから正しい決算書を作る癖をつけておけば、後から焦る必要もありません。
決算書を正しく作ることは、自身の成績を知ることにもなります。
稼げるようになってから、あの頃はこれだけしか稼げていなかったんだ…と思い出として振り返ることもできます。
是非今のうちから正しい処理を勉強して、正しく確定申告できるようにしていきましょう!
確定申告するのであれば、開業届を提出して青色申告した方が良いです!
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