公認会計士に英語は必要か?英語は自己の市場価値を高めるために最適かつ実用的
今日は公認会計士試験の合格発表ですね!
私が合格したのは10年前…嬉しくて涙が出たことは後にも先にもこの時だけです。
そんなに長い期間勉強したことがなく、合格できた時の達成感はこれまで関わったどんなプロジェクトの成功よりも大きかったです。
できるだけ多くの人が合格し歓喜を味わうことができますように…。
さて、今日は公認会計士に英語は必要か?についてお伝えします。
公認会計士は会計・監査・税務のスペシャリストです。
英語については試験科目や受験資格として対象とはなっておらず、公認会計士になるために必要なものではありません。
では公認会計士に英語能力は必要ないのでしょうか?
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監査法人では必要!
英語でも中国語でもドイツ語でも、何だってできた方がいいに決まっていますが、監査法人に勤務し、上を目指していくのであれば必須とも言えます。
というのも、スタッフ→シニアスタッフは修了考査に合格すれば多くの法人で上がれますが、シニアスタッフ→マネージャーになるとTOEIC●●●点以上というように、昇進に英語能力が求められるようになります。
どれだけ仕事ができても、TOEICの要求水準を満たしていなければ上がれないのです。
英語の勉強を始めるにあたっては、やみくもに問題集に取り組むのではなく、まず勉強の方向性について事前に作戦を立ててみると良いと思います。
英語学習のポイントやTOEICの攻略法のみならず、勉強のモチベーションアップやメンタルコントロールにも書いてあり、英語の勉強以外の勉強全般にも通用することが書かれています。
また、監査法人では、海外子会社の決算書や監査証拠となる資料の確認や、海外のメンバーファームの構成員とのメール等、英語を目にしたり英語でやりとりしたりすることが多々あります。
私も監査法人時代は、海外のメンバーファームの構成員と現地子会社のことでメールのやり取りをすることがありましたが、英語でのメールのやりとりには、EYの書籍を参考にしていました。
会計の専門用語が英語でどのように表現するのかが調べやすかったです。
法人によっては、監査の手法について海外のメンバーファームと共通の基準を持っていることがあり、そのような基準も英語で作成されています(日本語訳が用意されているものもあります)。
IFRSで財務諸表を作成しているクライアントを担当すると、IFRSを原文で読むこともあるでしょう。
昇進のためにも必要ですが、監査実務をやる上でも英語ができないと、十分かつ適切な監査証拠を得ることが困難になってしまいます。
ちなみに…もちろんスピーキングもできた方が良いのですが、通常の業務ではリーディングとリスニング、ライティングができれば問題ないと思います。
現地に監査に行く場合は、現地に駐在している日本人スタッフが通訳的な役割で入ってくれることも多いです。
監査法人であれば、英語学習のサポートも充実しているので、監査法人で提供されているサービスや教材を利用するのも良いと思います!
組織内会計士として働く場合は組織による
組織内会計士といっても、上場企業から中小企業、地方公共団体や学校等様々です。
その中でも海外子会社を有していたり、海外取引を行うような上場会社等に勤める場合は、英語が求められるでしょう。
監査法人と同程度、あるいはそれ以上に英語を活用する機会が多いかもしれません。
逆に地方の中小企業であれば、ほとんどが英語を使うことがないでしょう。
英語ができなくても何とかなる
監査法人勤務で上を目指す場合は英語は必要ですが、監査法人勤務でもシニアスタッフとしてやっていく場合や、監査法人以外で仕事をしていくのであれば英語はできなくても大丈夫です。
英語はわかる人に任せて、自分は自分にしかできないことをやれば良いのです。
公認会計士というだけでプロフェッショナルなんですから。
しかしながら、より自分の価値を高めるためには、
・公認会計士×英語
・公認会計士×プログラミング
・公認会計士×プレゼンテーション
・公認会計士×トーク
というように、もう一つ何かがあると自分だけの特別感がUPしますね!
私も公認会計士×税理士×αをアピールできるように日々勉強しています!